file-11「代価」
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管理局X-FILE seasonⅡ

file-11「代価」




魔力が拡散してしまうという本来の特性を発揮したロストロギア。
無力化され次々と仲間が捕獲される中で唯一自由に動ける"私"と人型端末。
攻撃手段が無い状況で私は―――


管理局X-FILE seasonⅡ file-11「代価」



魔力が使えな―――?
私「お前……今私を助けたな?」
■「……(コクン」
私「どうやった?」
■「……?(ニョイーン」
こうやって、と説明するかのように服から黒い紐のような物体が浮き出てくると――
ピシュッ
部長「っ!(バッ」
ご丁寧にも奴に向かって針のように飛ばした。
……何故だ?この場にいる物は例外なく魔力を形にする事が出来なくなっている。
そう言えばこの服…と言うか布の黒さ、底が見えないようなこの漆黒は……
私「っ!そうか!端末!」
ガバッ
■「?、?、?」
繋がったピースが正しいのか、それを確認しようと私は咄嗟に黒い布に手を伸ばした。





ズブブブブ……
私の手は服に触れる事無く吸いこまれるように埋まった。
私「やはりそうか……!これが端末としての部分!」
この人型端末を端末たらしめる要因、それがこの服だった。
限り無く本体構造を人間と同じくするために端末としての機能を外部装置にしたのだ。
あの端末は捕獲した者から純粋に魔力だけを取り出すために内部で魔力を分離、吸収していた。
言わば体内は結界内のように外界から隔絶された空間、ロストロギアの影響を受けない!
そして別空間で生成された魔力攻撃がこの空間でも消えないと言う事は……
私「魔力を形にするのを邪魔する物であって一度形になった魔力は拡散されないのか!」
ならば絶対的に魔法が使えないわけではない、必ず勝機はある!
グイグイ
私「?」
■「…………(むー」
いつまでも服に手を突っ込んでいる事に不満を感じたのか私の手を掴んでムッとしている。
私「あ、あぁすまなかった。それと今から私が言う事を聞いてくれ、いいかまず……」





部長「端末…っは!ははは!人が悪いなぁ!そんな【面白そうな物】を隠しておくなんて!」
私「……何の事だ?」
部長「今更とぼけても無駄だよ、その子供の体は半分以上魔力体で構成されているじゃないか」
私「何故それを……!」
部長「彼らの目はね、より効率的に獲物を探すために魔力を識別できるのさ。そして今の私も」
私「……人じゃないとしたら何だ、貴様には関係あるまい」
部長「あぁ……ダメだよ、そんな物を見せられちゃ、また疼いてくるじゃないか!探求心が!」
ヴォオオオオン!
私「ちっ!変態科学者め!来るぞ!行け!」
■「……!(ダッ」
部長「ハハハハハハハ止まって見えるよ!まったく素晴らしいなこの体は!」
ガキイイイン
私「まだ私の話は終わっていないぞ……!」
部長「ふむ、君には用が無いんだがなぁ……」





ギギギギギ
部長「どうした?まさかそれで本気の力じゃあるまいね、子供と力比べをしているようだが」
馬鹿力め……!昆虫の身体構造、外骨格の内面に付着した筋肉の成せる技か。
蟻が人間大だったらという例え話をよく聞くがまさかそれを実際に体験するとは……!
部長「そろそろ鬱陶しくなってきたな!」
メキッベキベキビュン!
私「!?(バッ」
部長「反射神経は中々良いようじゃないか、避けなければ首が飛んでいたぞ?」
奴の右腕が刃物のように変形している、身体変異のコントロールか!
部長「さぁ!次は避けられるかな!?」
ビュンッビュオッババッ
私「クッ……!」
太刀筋も何も無いただ振り回すだけという素人丸出しの戦い方だが……
筋力、動体視力、反射神経、既に奴はどれも人間の域を越えている。
隙があっても奴がこちらを意識している限りそこを突く事も出来ない……!





なのは「隊長さんが……!」
青い爬虫類「ゲギャゲー!(かてぇー!なんだこの糸全然噛み千切れねぇ!)」
クロノ「ダメだ、ほどくどころか時間が経つほど硬質化していく……!」
局員「ついさっきバックライトを浴びながら颯爽と登場したのが夢のようです局員です」
シグナム「せめて腕だけでも自由になればこんな糸……!」
はやて「そんなん言うてても始まらんやろ、今出来る事考えた方が前向きやで?」
ヴィータ「でも……あのオバケ蜘蛛さっきからこっち見てるだけで何もしてこねーな」
リンディ「私達をエサにする、とか言っていたから卵が孵化するのを待っているのかしら?」
局員「艦長!怖い事言わないで下さい!距離的に考えて一番最初俺じゃないですか!」
ユーノ「隊長さんがもう少し凌いでくれれば……!」

巨大爬虫類「■■■■■ーーーーーー!(ファイト一発イヌミミいっぱーつ!)」
大角蟲「ゴアアアアアアアアアアアアア!」
ドゴォン!





部長「魔法も使えないデバイスでいつまで凌げるかな!?」
キンッガキンッ
確かにただの杖としてのデバイスでは勝負にならない。
だが今奴は自分の力を誇示する事に溺れている、私に目が向いている内に……

タッタッタッ
■「…………」
(私「まず私が奴を引きつける。その隙になんとかリンディ提督達を解放してくれ)
■「…………!(ムンッ」
リンディ「あら、下にあの子が」
はやて「あのおっさんを隊長さんが引きつけてその隙に私らを助けようっちゅー作戦やな!」
局員「パーフェクトプラン!あぁ我らがエンジェルがより輝いて見え」
ドヒュヒュヒュヒュン!ドカカカカ!
クロノ「うわあああああああ!?」
ユーノ「こ、この距離じゃ狙いを定めるのが難しいみたいだね……」





エイミィ「待って!ちょっと待ってー!中止中止ー!」
■「……?」
なのは「えっと、あのね?嬉しいんだけどそれはちょっと危ないから別の方法がいいなーって」
■「……(コクン」
局員「……………………(Ω\チーン」
ヴィータ「気絶してるぞこいつ」
はやて「そら頭の周りにきれーいに刺さったら誰だってなぁ」
ガスッガスッガスッ
クロノ「……?何の音だ?」
局員「うおおお直接上ってきてる!?俺こんなのスパイダーマン2で見た事ある!」
局員「頼もしいんだけど背中から壁にザクザク針突き立ててる姿に戦慄を覚える俺!」
ユーノ「でも自分の能力をちゃんと理解して使っているって事ですよ、凄い成長速度だなぁ」
なのは「感心する所なんだ……」





ヒョイ
■「…………(ニョイーンピタッ」
局員「えーと?これは何をしているんでせうか?」
なのは「皆を固めてる糸全部に触ってるみたいだけど……」
ユーノ「この糸も蟲の分泌物、つまり魔力で構成されているはずだから……」
エイミィ「魔力の分解は得意分野ってわけだね!」
巣作蟲「キシュアアアアア!」
シグナム「いかん!奴に気付かれたぞ!急げ!」
はやて「でも焦ると失敗するから落ち着いて丁寧にかつ迅速正確に頼むで!」
■「…………!(グイッ」
リンディ「でも今は皆飛ぶ事も出来ないわよね?」
ブチッハラハラハラ

全員「「「「「「「「あ」」」」」」」」





ヒューン
局員「ちょっとおおおおお!それぐらいもっと早く気付いて下さいよおおおお!」
クロノ「お前達はどっちにしろ飛行は僕達頼みだろうが!」
青「ゲギョガー!?(何話してんだかよくわかんない上になんじゃこりゃああああ!)」
局員「言ってる間にもう下ー!?」
ドボーン

部長「なんだ!?何が起きた……!?」
今のは……知っている。落下地点に広がる黒い液状のフィールド、恐らく端末の能力だ。
獲物を内包空間へ取り込むための物、私もアースラであれに足を取られて動きを封じられた。
一瞬落下する彼らが視界に入った時は絶望しかけたがどうやら事無きを得たらしい。
しかし恐るべき順応力だ。既に自分の「能力」を使いこなしている。
今の状況では頼りになるがしかし……いや余計な事を考えている場合じゃない。





なのは「ぷはぁっ」
ユーノ「た、助かったみたいだね……」
クロノ「それにしても……もっとやり方って物があるだろう!」
■「……(シュン」
リンディ「クロノ?助けてもらってそんな言い方は無いでしょう?」
エイミィ「それにこの子は喋れないんだから、そんな頭ごなしに怒るのは間違ってると思うな」
クロノ「あ、いや別にそんなつもりじゃ……ごめんなさい」
局員「命の恩人に暴言とは全く信じがたいですね。まさに恩知らずの体現者と言えるでしょう」
クロノ「~~~!お前達に言われる筋合いは無い!」
ヴィータ「さんきゅーな!おかげで皆助かったぜ」
はやて「ありがとうなーほらシグナムも、なでなでーって。したそうな顔してたやろ?」
シグナム「わ、私はそんな……ゴホン、まぁ、助かった、礼を言う(ナデナデ」
■「~~♪」
青「ギャギゲガ!(いや和んでる場合じゃないし!)」
ドズウウウウウウウウン



巣作蟲「キシュアアアアアアアアアアアア!」
局員「ギャー獄長が追ってきたー!?」
クロノ「解放されても魔力が使えなければ戦う手段が……!」
局員「よく考えたら捕まってる間は監視されてるだけで安全だったかも……」
■「…………!(ガーン」
局員「ハッ!?いやウソウソ!違うんだ今のは!うわあああ神よ!罪深き俺を許したまえー!」
エイミィ「うるさーい!」
シグナム「魔力が使えなくとも我々には戦う術がある!」
ズバァッ
巣作蟲「キシュアッ!(ズザザザ」
ユーノ「確かにアームドデバイスはそれ自体が武器だけど!あの大きさじゃあ……!」
ヴィータ「でもやるっきゃねーだろ!ぶっ飛ばすぞアイゼン!」
ズガアアアアアアン





■「……!(ダッ」
なのは「あっ待って!一人じゃ危ないよ!」

部長「どうした!逃げるだけかね!?」
■「……!(ズバババババ」
私「!、よせ!」
カキキキキキン
部長「……んー?また君か……いたずらが過ぎる子供にはおしおきしなくてはなぁ!」
■「……!?」
ブオオオオン
部長「安心したまえ殺しはしないさ!ただ手足が無くても研究は出きるがね!」
■「……!」
ズバンッドンッゴロゴロゴロゴロゴロ……






部長「おや」
■「(ギュッ)………?、!?」
ブシュッ
私「うぐっ……あああああああああああああ!」
部長「っはははは!これは面白い!ロストロギアを守るために腕を犠牲にするとはね!」
ギュウウウッ
私「っはぁっはぁっ!」
左腕を捨てる覚悟で飛びこんだのだ、腹をくくれば後は速い、出血は最小限で済んだが……
■「……!……!(ポロポロ」
私「あぁ泣くな泣くな、大丈夫だこの程度で死にはしない……ぐっ!」
■「…………!(ギュウッ」
まぁ今日まで五体満足で生きてこられた事が奇跡みたいな物だ。
いつかはツケが来ると覚悟はしていた、それがたまたま今日だっただけの事。
部長「いや全く感動だね!人の姿をした紛い物を助けて少ない勝ち目がゼロじゃないか!」
私「ぐ……はぁっ……そうかな……?私は右腕一本でお前を絞め殺す自信があるぞ……!」

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