今年のアカデミー助演男優賞はクリストファー・ジョンソンでいんじゃね!?

今年のアカデミー助演男優賞はクリストファー・ジョンソンでいんじゃね!?

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日本のSF民族またはB級民族が正座して公開を待ったDistrict 9、「第9地区」を見てきたヨ!
ガンバライドのハイパーEXステージをクリアして喜ぶ大人
TF的なナニかのパーツ白化に怯える大人を部屋中TF玩具で溢れかえった家で生きる大人が洗脳して連れて行きました。

さて以前書いたように一部の人が待ちに待った日本公開なわけですが、
私もそんな一部の人間に含まれるので日本公開が待ちきれなくて海の向こうのDVDを買っちゃいそうな勢いを抑えて待ってました。

ところで映画館へよく行く人にはビデオカメラゲルゲでお馴染みのNO MORE 映画泥棒の館内CM、
あのデケデケデケデケ♪という作曲した奴は人間の不快感を煽る天才だな!と殺意を込めて賞賛したくなるBGMとやたらクネクネ動くスーツ姿でビデカメ頭の怪人のアレです。
結構昔から使われてるのであんまり映画見なくても見れば思い出す人もいるんじゃないでしょうか。
先週ハルヒとシャーロックをはしごした時はまだこのCMだったんですが今回、

新バージョンに変わってました。
ヒロイン&ヒーローを加えての新シリーズだと……!?まさかのテコ入れ……!
なんか口をポカーンて開けてるオネーチャンと著作権の味方、パトランプゲルゲが登場します。
もちろんコスプレするファン居るほど大人気ビデオカメラゲルゲも続投です。
BGMは大分マイルドになりましたがあのクネクネヌルヌルした動きは健在です。中の人は同じなんだろうか……

と映画が始まる前から関係ないところでテンションが上がった!
アドレナリン全開で見たネタバレ込みの感想は以下



「チキュウ」という未開惑星で遭難してしまった主人公、クリストファー・ジョンソン。
野蛮な原住民の迫害を受けながらも故郷への帰還を諦めなかった一人の男とその息子……
親子の愛と種族を超えた友情を描く感動長大作!


いつものウソ予告ですがエイリアン視点でリメイクしてもいんじゃね?と思うほど面白かった!

さて本当のストーリーは、

1982年、南アフリカはヨハネスブルクの上空に突如巨大な宇宙船が出現!
異星人の侵略か、はたまた新たな外交の幕開けか、オドオドwktkする地球人をよそに都市上空で止まったままなんの音沙汰のないUFO。
もう侵略でも友好でも観光でもいいからなんかアクション起こせやあああああああああああ!と痺れを切らした政府がヘリ部隊を派遣しUFOに穴を開けて乗り込むとそこには……!

なんか栄養失調で衰弱したウン百万のエイリアンがおったそうな。

マーズ・アタッックやインディペンデンス・デイのような問答無用の侵略者ではなく、
ETやアルフみたいに友好的な異星の友人でもない、
やって来たのは別に地球とかどうでもいいし来たくも無かったけどUFO動かんのですわという難民状態のエイリアン達だった……!


まず主要な登場人物をさらっと紹介すると、

ヴィカス:主人公、良くも悪くも職務に忠実なサラリーマン。愛妻家で小物作りが趣味。
エイリアン移住計画の責任者に抜擢されるがこれがとんでもない事態に発展する。

クリストファー・ジョンソン:第9地区に住むエイリアンの一人、何故英語名なのかは不明。
自分でつけたのか管理する便宜上MNU側が名付けたのか、劇中自分で名乗らないことから後者かもしれない。
スラム化した第9地区でチンピラのような生活を送る他の仲間と違い、理知的で息子や仲間とともに何かを探している様子。

CJジュニア:クリストファーの息子であるエイリアンの幼体。生体に比べて非常に小さく子猫ほどの大きさ。
本当の息子なのかは不明だが互いに家族愛はある模様。
こどもらしい無邪気さと親譲りの技術力を持ち、後半ヴィカスに懐く。

クーバス大佐:MNU社の傭兵達を仕切るリーダー。差別主義者なのかエイリアンを躊躇なく殺したり移民系白人であるヴィカスに高圧的に接する。
移民系白人を低く見ることからアメリカ人ではなくイギリス人なのかもしれない。
この映画の悪役サイドの象徴。

オベサンジョー:第9地区内で勢力を築いているナイジェリアギャングのボス。体が悪いのか車椅子に座っている。
エイリアン相手に闇市商売をする他、武器をはじめとする彼らの力を欲してている。
シャーマンの助言に従いしばしば彼らを殺害、その肉を食らっている。

こんなとこですかね。

では本筋、
世界の注目が南アフリカに集まる中、人道的対応をせざるを得ない政府はヨハネスブルクにエイリアン居住地区「第9地区」を設立。
エイリアン達は仮設住宅で難民生活を開始するのだった……が、
仮設住宅と言っても災害後に民間が作るようなバラック小屋ばかりの劣悪な環境で居住区と言うより有刺鉄線で囲まれた隔離地区状態。
とても友好的な対応とも思えない仕打ちな上にヨハネスブルク市民は甲殻類から進化したような外見を持つ地球感覚では醜悪なエイリアン達を下層市民として見下す始末。
おまけにエイリアン達もUFOの技術力の割に民度が低く、殺人や強盗など地球人側とのトラブルが絶えない有様。

そして20余年が経過し第9地区はもはや完全にスラム化、ゴミ溜めのような居住区にナイジェリア人のギャングが入り込みブラックマーケットを構築、
売春に食料販売に賭け試合とエイリアン相手の商売してたりもうアパルトヘイト時代をエイリアンにすり替えたような展開です。
ヨハネスブルク市民の我慢が限界に達しつつある状況で政府からエイリアン対策を委託されている国際企業「MNU」はエイリアン達をヨハネスブルクの第9地区から郊外の「第10地区」に移住させる事を発表、
この計画の責任者に抜擢されたのが人間側主人公のMNUエイリアン課所属のヴィカスさん。
このおっさんがまた正義漢でも悪役でも無く奥さんラブで小物作りが趣味で仕事熱心なふっつーのサラリーマンでいい味出してるんですよ。
で移住計画って具体的になにすんのと言うと軍事企業でもあるMNU傭兵部隊を護衛に引き連れてヴィカス達がエイリアンの家を訪問しては、

「あ、すいませんMNU社の者ですが。この度皆さんの移住先が決まったんで立ち退き同意書にサイン下さい」

という世間体を繕った方法でなんともいえないブラックジョークになっています。
サインも適当で「フザケンナ」とばかりに書類のボードを引っ叩いたエイリアンの手形が残ってたら「よしこれならサインで通る」とか言い出すお役所仕様。
移住先の第10地区は当然快適な環境などではなくバラックよりもさらに劣悪な強制隔離施設的な場所だそうな。

ヴィカスは前述の通り普通のサラリーマンなんですが普通ということは他の市民同様エイリアンに多少の差別意識を持っているわけで、
不法に育成していたエイリアンの卵を汚物は消毒と言わんばかりに焼き払わせたり結構ヒドイ事するんですが、彼が独別残忍と言うわけではなく一種の興奮状態なんですね。
責任者と言う大役を任された事とこちらが武装して圧倒的優位にいる事、そして移住計画という一大イベントの中心に立ってるわけですからそりゃテンションも上がるわ。
この辺のシーンはMNU社の記録撮影みたいな感じの映像で進行するんですが終始子供みたいなテンションではしゃいでますヴィカスさん。
でも何かと言うとすぐエイリアンに銃を向ける傭兵達を制止したり無闇に彼らを殺そうとはしないんですね。
ただ友好意識は無いんで銃で脅したり高圧的かつ強制的に彼らから同意を得ていくわけなんですが。
この計画には市民の不安解消という側面の他に「エイリアンの技術力の奪取」というMNU社の本音があるわけです。

エイリアン達の技術力は地球よりもかなり進んでいて武器なんかも後で書くけどかなりのトンデモ兵器を作れます。
しかし彼らの技術はバイオ技術が根幹にあり彼らのDNAを認識して作動する、つまり「エイリアンじゃないと使えない道具」ばかりで地球人が彼らの武器を使おうとしても反応しません。
ナイジェリアギャングのボス、オベサンジョーは彼らの武器にご執心で食料と引換に集めてたりMNU社も秘密裏に兵器を回収、研究してたりするんですがどちらも使えはしないまま現在に至ると。

ここで注目したいのがエイリアン、見た目は昆虫か甲殻類から進化したような感じで劇中では「エビ」という蔑称で呼ばれています。
しかしエイリアンのイメージにされちゃったらこの世界のエビ業界は売り上げダウンでとんだ迷惑被ってそうですね。
彼らのモデルはエビ以外にパークタウンプローンという南ア産の5cmクラスの巨大コオロギの一種があるそうです。
日本だと虫バトルDVDで名を上げたインドネシア産のリオックに近い見た目で虫嫌いな人にはかなりガクブルな奴です。
そして私のような人間はうおおおおおおカッケエエエエエエエ!ってなる奴です。
districct9-01
↑傭兵を連れてエイリアンに立ち退き説明をするヴィカスさん

物語冒頭から序盤はモキュメンタリー的な構成で各界の権威や関係者のインタビュー、監視カメラや記録映像視点で物語が進行していくんですが、
インタビューを受けている学者だかなんだかの先生が「彼らは働きアリのような存在」と分析しているんですね。
これは結構言い得て妙だと思うんですがエイリアン達はごっつい宇宙船に乗ってきてるしトンデモ兵器は作れるしで技術力は地球より遥かに進んでいるわけです、
そんな技術力を持っているにも関わらずゴミ漁ったり暴力事件起こしたりおよそ文明人らしくない事ばかりしているというギャップ。
これはただの妄想なんですが難民と化した連中は彼らの社会では地位の低い労働者階級で武器なんかの生産業に従事していたんじゃないかしらと。
そう考えれば手に職はあるけど本人達は生活水準も民度も低いのも納得できるような、そうでもないような。
ハァハァ…B級映画の設定妄想とかこれほど有意義な時間の使い方を他に知らない……!
体格は地球人の成人男性より頭一つほど大きく、力も昆虫並に強く素手で人体を引き裂くほどの怪力を持っています。
食文化はとんでもない雑食性で昔ながらのエイリアンイメージに違わず牛肉好きかと思えばタイヤを齧ってたりします。ゴム食とかどんな消化器官してんの君ら……
牛肉に関してはキャトルミューティレーションかと思いきや現地の人間がエイリアン向けにやっている屋台に行列作ってる姿はかなりシュール。
卵で繁殖するようで小屋の中に牛の死体吊るしてパイプで卵に養分供給とか素晴らしくB級なシーンもあります。
地球人女性との売春が成立しているので交尾方法は地球人と変わらないようですが正直男女の区別がつかない……!
そんな彼らの中で大ブームなのが「猫缶」、なんでも日本版プログラムによるとスタッフの一人がエビ釣りの餌に猫缶を使ったのが元ネタとかで、
魚肉がメインの猫缶ならエビの好物でもいんじゃね的な発想だそうです。天才だな……!
どれぐらい彼らが猫缶ラブなのかというと3メートルぐらいのごついパワードスーツを持ち込んで

エイリアン「これと猫缶1万個を交換したい」

ナイジェリアギャング「………猫缶100個!」

エイリアン「おk」


ほぼそのままです。
お前らのレートはどうなってんだと正座して問い正したい。
モン○チ1万個でうちと取引してくれと言いたくなる!欲しいよあのスーツ!使えなくても飾るよ!家の前に!苦情通報ファンファンファンファン……


話を戻して移住計画が進む中である一件のエイリアン宅を訪問、そこからも武器が出てきてお宝発見に喜ぶヴィカスさんですが変な容器を不用意に開けた瞬間黒い液体が顔にかかって……ここが祭り開始の合図です。

この後訪問する家には「クリストファー・ジョンソン」という名のエイリアンと彼の息子であるCJジュニアが住んでいて、
クリスパパは他のエイリアンと違い「立ち退きには24時間の猶予があるはずだ」とかかなりの切れ者です。
ヴィカスさん最初は高圧的に立ち退きを迫ってたんだけど急に具合悪くなって撤収。
最初は平気な顔してたけど黒い鼻水やら黒いゲボアアアアアアやら吐いちゃって緊急入院。
入院する直前のシーンで具合悪そうに帰宅したら親戚一同が昇進祝いパーティーしてて吐きそうなのに中々トイレに行かせてもらえないヴィカスさんがかわいそうでニヤニヤしてた。
入院先で仕事中に暴れたエイリアンのせいでケガをした腕の包帯を取ったところ、中から出てきたのはなんとエイリアンと同じ腕。
たちまちMNU社にしょっぴかれて実験室で痛覚実験やらエイリアン兵器の試射させられるわ酷使されるわ散々な事されます。

ここで重要なのが「エイリアン兵器の試射」

そう、本来エイリアンしか使えないはずの武器をヴィカスが撃てたという事実、つまり腕の変異=DNAがエイリアンと同じになっている事の証明でありヴィカスにとんでもない「標本商品価値」が生まれた事になります。
ヴィカスを研究すれば人間にもトンデモ兵器が使えるようになるかもしれないって事ですな。
ここで「エイリアン兵器でエイリアンを撃つ」というド外道な事を強要されるんですがヴィカスさんは最後まで撃ちたくないと叫ぶシーン。
ここがなんとも普段差別してるけど理由もなく殺すなんてとんでもないという良くも悪くも「普通の人」っぽさが強調されてて素晴らしいシーン。
まぁMNU社に捕まったエイリアン達は表向きは強盗とか殺人で捕まった連中かもしれませんが、エイリアン達に人権など微塵も感じていないMNU社の事だから逆に無抵抗で弱そうな奴を捕まえたのかもしれない。
ヴィカスの奥さんの父親がMNU社の重役なんだけどこいつが企業利益優先人間でヴィカス解剖を承諾しちゃう中々ヒドイおっさんです。
解剖担当の研究員も「麻酔はいらん心臓まで一気にやればおとなしくなる」とかとんでも無いこと言ってるしヴィカスさん既に人権も糞もない状態。
今まさに殺されそうな瞬間にブチ切れて研究員を人質に逃走、街で衣服や携帯を盗みながら逃走するんですが空腹に耐えきれずファーストフードに入った際、

「MNU職員のヴィカスがエイリアンをファッ○してヤバイ病気もらったんで皆近づかないでね」

という衝撃のニュースがヴィカスがエイリアンを後ろからアレしている衝撃の画像と共に公開!
世界規模の企業が全力で作ったコラ画像なので当然皆信じちゃうって言うか昼間からテレビで何映してんだ!
まぁ世間に人権無視の人体実験した挙句に標本解剖しようとしたなんて知られたら一大スキャンダルなのでヴィカスを世間から隔離する為の大きな看板が必要だったと。

危険人物かつド変態として追い回されることになったヴィカスに居場所はなく、必然的にたどり着くのは人間が近寄らない「第9地区」。
ボロ小屋で一夜を過ごした後に空腹に耐えかねてエイリアン向け屋台で猫缶を買い求め貪り食うヴィカス。
この異常な空腹と猫缶に食欲をそそられている事実に自分がエイリアンに近くなっていると気づいて缶を投げ捨てるシーンが好き。
奥さんからの電話に必ず元に戻って君の元へ帰ると約束し手っ取り早くエイリアン化した腕を切り落とそうとするもヘタレて指を切り落としてギャースしただけというどこまでも小市民な描写が後半効いてきます。

奥さんとの電話を傍受されてMNU社に第9地区にいることばバレてしまったヴィカスは一軒の仮設住宅に逃げ込む。
その家こそ昨日訪れたクリストファー・ジョンソンの家であり彼はヴィカスの腕を見て何が起きたのかを理解する。
クリストファーは他のエイリアンと違い理知的で20年以上母星への帰還を諦めずにUFOから落ちた残骸などから小型船の燃料をかき集めていたそうな。
それこそが序盤でヴィカスが発見し黒い液体の顔射食らった容器の中身だった!
しかし燃料浴びてDNA変異てどんな技術で作ってんだろう……やはりバイオ技術が絡んでいるんだろうか。
このシーンのジュニアが可愛すぎて死ねる。
なんとか小屋に匿ってもらいたいヴィカスに「おじさんとかくれぼしよう」と言われ「yes!yes!(やろうやろう!」とはしゃいだりヴィカスの変異した腕を見て「同じ!」と喜んだりとにかく無邪気です。
かと思えば親譲りなのか技術に明るく故障した機械を一人で修理したりと将来有望な面も見れます。できる子!

クリストファーの家の地下がそのまま小型船になっておりそこで母船に帰ることができればヴィカスの腕を治療する方法もあるという。
人間の体に戻れる光明が見えてktkr状態のヴィカスだったが肝心の燃料容器はMNU社に捕まった時にラボで押収されたまま。
武器もないんじゃ殺されるだけだと絶望的になり息子と共に第10地区への移住を考えるクリストファーだがヴィカスは武器ならあると言い出す。
第9地区のナイジェリアギャングのアジトへ行き武器の購入を交渉、
しかしヴィカスの腕を見たボスのオベサンジョーはテンションだだ上がり。
これまでもエイリアンの武器を使うには彼らのパワーを取り込む事が必要=殺したエイリアンを食う
といった呪術的方法に頼ってきたが一向に効果が得られない、
そんな所へ片腕エイリアンの指名手配サラリーマンがのこのこやってきたらカモネギ状態である。
取り押さえられてこのままヴィカスもカニバられてしまうのかという所で目の前にはエイリアンの銃が、
必死に手で触れると起動音と共に銃に光が……

この辺りからヴィカスさんが覚醒し始めます。

ついでにエイリアンとんでも兵器無双も始まります。


まずここでヴィカスが咄嗟に拾って使ったのが「衝撃波銃」、名前は適当ですがそのまま衝撃波みたいなモノを撃ち出して対象を吹き飛ばす武器です。
これで周りのギャング共をボンボン吹っ飛ばすんですがこの武器はかなり良心的です。
仮に打ちどころが悪くても死体が残るので埋葬のしようがあります。
なんとかしてエイリアンの力を手に入れる方法を聞き出そうとするオベサンジョーは武器を奪って去っていくヴィカスに必ず追い詰めてやると言い捨てるのだった。

所変わってMNU社、傭兵隊のリーダーであるクーバス大佐とヴィカスの嫁パパがヴィカス捕獲について話していると突然ドーン!
ヴィカスはクリスパパと銃を持って直接ラボを襲撃というど真ん中一直線な作戦を実行したのだった。

ここで二人が使うのがエイリアン兵器其の2である「ビーム銃」、電気的エフェクトでジグザグ軌道といういかにもなビームが発射され当たった対象はドカンという清々しいまでのビームです。
ちなみに人体などの有機物がビームを浴びた場合電子レンジの卵よろしくバーンと破裂します。
クリスパパには誰も殺すなと言いながら撃ってきたMNU傭兵をいきなり破裂させるヴィカスさん。
クリスパパからの何してんの君的な視線に「えーとあれだ今のは正当防衛だ」職務に忠実だったサラリーマンの姿は既に無い!

地下のラボに辿り着き目当ての容器を発見するがクリスパパはモルモット扱いされた同胞達の無残な遺体を前に愕然。
そうこうしてる間にクーバス大佐率いる傭兵隊が追いつきラボで激しい銃撃戦が巻き起こる。
茫然自失で動かないクリスパパを必死に説得するヴィカス、この間にも説得しながら傭兵達をボンボン汚い花火に変えていきます。
これ体が元に戻っても社会的にどうにもならなくないか……と誰もが思った瞬間。
坊やを独りにするのかと言う言葉に我を取り戻したクリスパパは脱出経路を確保すると言いラボにあったエイリアン技術の押収品から10秒ぐらいで爆弾を組み立て壁を爆破。
パパSUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
MNUの車両を奪い脱出、そのまま第9地区へ戻りクリス家の小屋へ帰還。
ハッピーエンドは目前と思いきや仲間の惨状を目にしたクリスパパは仲間を救うために母星に行く必要がある、治療には3年待ってくれと言う驚きの発言。
今まで虐げられてきた人間より仲間の救出を優先するのは当然だがヴィカスの方は冗談じゃない、クリスパパを殴り倒して地下の小型船へ。
お父さんは?と訪ねるジュニアを誤魔化しそのまま小型船発信準備開始。
昏倒していたクリスパパは追いついたクーバス大佐に捕まってしまい、
この辺りで観客は心情的に当然とは言え外道な行い連発のヴィカスよりもクリスパパの安否が気になります。
エイリアン遺伝子のおかげでなんとか小型船は浮上するものの第9地区付近に設置されていたMNU社の迎撃ミサイルにより撃墜、ヴィカスはあっさり捕まりクリスパパとそれぞれ護送されます。

これで終わりか……と思いきや今度はヴィカスの身柄を狙うオベサンジョーのナイジェリアギャングがMNU車両を襲撃、
ヴィカスを車から引きずり出して拉致!
つかもとさん曰く「ブラックホークダウンのあのシーンみたい」なるほどひょっとしたらここにも人種差別表現のオマージュがあるのかもしれない。
ギャングのアジトに連れ込まれるヴィカス、応援を呼び彼を取り戻そうとするクーバス大佐と阻止せんとするギャング団が正面からぶつかり合いここでも銃撃戦勃発。
オベサンジョーは今度こそヴィカスを食ってエイリアンパワーを手に入れようとするがその瞬間無人のハズのパワードスーツが起動、
そう、猫缶100個とトレードしたあれである。

小型船墜落の際に物陰に隠れて難を逃れたジュニアは小型船から母船にアクセスしこれを操作、さらにパワードスーツにもアクセスし遠隔操作という離れ業をやってのけたのだ。
この小型船こそがUFOが地球に現れた当時落下したとされるUFOのコア部分である司令船だったわけですね。
動き出したパワードスーツに発泡するギャング達だが弾丸は全て目前の一点で何かに吸い寄せられるように吸着していくだけ。
弾切れになると集めた弾丸を一気に弾き飛ばすという真空ショットガンでアジト内のギャングは全滅!
残ったオベサンジョーも頭に変なコネクタつけられてパーン!
ナニコレ状態のヴィカスを前にパワードスーツは入れと言わんばかりにコクピットを開くのだった。

20数年振りに突如動き出したUFOを前にクーバス大佐は一連の事件が関係していると見てクリスパパを尋問。
同時に静かになったギャングのアジトへ催涙弾を投げ込んでヴィカス捕獲を試みる。
進退極まったヴィカスは意を決してパワードスーツへイン!
アジトを破壊して外へ出てさぁドンパチかと思いきや大佐達にクリスパパは好きにしていいから自分は見逃せ!とここでもヘタレ外道発言。
逃がす気も無いが「どこまでも逃げるがいい」とヴィカスを侮辱するクーバス大佐は尋問しても決して口を割らないクリスパパの射殺を部下に命令。

彼らに背を向け逃げているヴィカスにもその言葉が聞こえ、クリスパパを見捨てきれずついにヴィカス覚醒。
ここからクライマックスまでヴィカスによるパワードスーツ無双が始まります。
クリスパパを助けに戻り撃ってはボンッ撃ってはボンッで汚い花火のオンパレード。
人間破裂シーンですが爆発描写だけで生々しい臓器とかは無いんでそんなにグロくないです。
といっても耐性の全くない人には十分きついかもしれないのでご注意。
クリスパパを守りつつ司令船までドンパチしながら走り続けるヴィカス。
このパワードスーツの造形がかなり秀逸でエイリアンの姿をイメージしてるんですね。
ヒューマノイドが作る人型兵器はガンダムやら基本「人間体型」じゃないですか。
エイリアンが作るパワードスーツも彼らの体型をモデルにした姿をしています。SFの中のリアリティ!
頭部先端にはアンテナか何かなのか細い金属片が無数にありエイリアンの口元そっくりだし。
関係ないけど前傾姿勢と口のヒゲでトランスフォーマーリベンジのジェットファイヤーを思い出してしまった。
あの爺さんの前傾姿勢は元からなのか老朽化故なのか知らないけど……

パワードスーツの武装は前述のレーザー銃が搭載されています。
他にはギャングを一掃した銃弾を一点に集める技、MNU傭兵部隊との戦いで豚を吸い寄せて撃ち出した事から磁力ではなく引力的なモノなのかもしれません。
そして極めつけはミサイル、軌道がめちゃくちゃかと思いきやちゃんと着弾、坂野サーカスである。

こじつけかと思ったらブロムカンプ監督はガチでマクロスファンだという。アニメすげー。

武装は充実しているものの防御面はバリアとかそういう超技術は無いらしく、
クリスパパを庇いながらの戦いで徐々にガタが来てついに膝をつくパワードスーツ。
心配して駆け寄って来たクリスパパへなんかもう悟りの境地を開いたのか自分が食い止めるから船へ行けと促すヴィカス。
平凡なサラリーマンが真・主人公になった瞬間である。
クリスパパは一緒に行こう、置いてなんて行けないと良い人全開なんですがヴィカスの決意を前に3年で必ず戻ると約束し走っていく。
クリスパパが息子のいる司令船へ辿り着くと上空までやって来た母船が牽引ビーム的なモノで引き上げ開始。
そうはさせまいとクーバス大佐がRPGで牽引中の司令船を狙うがなんとヴィカスは崩れかけたパワードスーツの腕でそれをキャッチ。
爆発すんだろとかそういう野暮なツッコミはどうでもいいぐらい鳥肌シーンです。
満身創痍の状態でそれでも傭兵団をほぼ壊滅へ追い込むヴィカスinパワードスーツ。
しかしついにはパワードスーツも力尽き外へ投げ出されてしまう……
ここでパワードスーツが頭部から燃料のような黒い液体を吐き出すのが生物っぽくて面白い描写です。

外へ投げ出されたヴィカスの姿は変異が進み、腕だけではなくほぼ半身がエイリアンになっています。
そこへ迫るしぶとく生き残ったクーバス大佐、武装は最早ハンドガンだけだが貴様を始末するには十分だとヴィカスに詰め寄る。
ここでクーバス大佐が俺はこの仕事が好きだ、エビ殺しは最高だぜ!と歪んだ暗黒面を吐露。
これを聞いてキレたのかはたまたほぼ同胞となったヴィカスを救おうとしたのか、第9地区のエイリアン達がクーバス大佐を取り囲む。
大佐が彼らを恫喝して発泡したのを合図に一斉に襲いかかり、クーバス大佐は一瞬でバラバラに引き裂かれ肉塊と化すのだった。

やるせない思いで息子を抱き締めながら指令船内に座り込むクリスパパだったが、母船にドッキングすると迷いの無い手つきでコンソールを操作。
やり遂げた男の顔で空を見上げるヴィカスの前からUFOは姿を消すのだった。
この親子を見送る姿を最後にヴィカスは姿を消す、MNU社に捕らえられたのか、それとも他国政府や第三者機関に捕らえられたのか?すべては謎のままである。
だが、ヴィカスの妻が一連の事件の後に玄関先に置かれていた「鉄くずで作られた造花」を見せるシーンがある。
小物作りが趣味だった夫……周囲はそんなわけないと一蹴するがそれでも妻は信じている。

ラストシーン、第9地区の瓦礫の山で鉄くずで造花を作る一人のエイリアンの姿を最後に映画は終わる。
果たして彼は完全にエイリアンに変異したヴィカスだったのか?
だとしたら彼はクリストファー・ジョンソンが約束した3年後を待っているのかもしれない……

B級エイリアンモノと思わせていおいて人種差別問題を扱った設定、エイリアン側の登場人物に人間味溢れる善人を置いたり皮肉も効いているかと思えば平凡なサラリーマンがヒーローになったりB級感バリバリのシーンもあったり、最後もハッピーエンドともバッドエンドとも言えない展開とただのSF映画で終わらないB級超大作でした。

ブロムカンプ監督は既に次回作のシナリオに入っているそうだが続編「第10地区」もやる気満々なようである。
是非とも作って欲しい。クリスパパはきっと帰ってくるハズ……!
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