file-4「組織」
FC2ブログ

file-4「組織」

ここでは、「file-4「組織」」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
管理局X-FILE seasonⅡ

file-4「組織」




なし崩しに人型端末の教育まで任されてしまった"私"
当然反発するが人情の塊のようなアースラクルーに押し切られてしまう。
更に目下最大の問題であった魔力の供給は局員が個人的な意向を貫いた結果解決してしまう。
驚嘆すべき技術力だが活かされる場面がひどく限定される事にあらためて呆れるのだった。
実力は規格外と言われるアースラだがどうやら人間性も管理局としては規格外であるようだ…


管理局X-FILE seasonⅡ file-4「組織」



■「……?」
私「ここは通信室、遠く離れた者と話すための場所だ」
■「……?」
私「そっちは個人の私室区画、人が寝起きする所だ」
■「……?」
私「そこはトイレ、お前には関係無い」
■「……?」
私「あっちは通信……さっき言っただろう!理解できないならいちいち尋ねるな!」
■「……(シュン」
局員「あぁ!そんな落ち込まないで!よしお兄さんが飴をあげ」
私「必要以上に与えるなと言ったはずだ!」
局員「ごめんなさい先生!(ガクガクガク」
はやて「隊長さんそんなカリカリしたらあかんよー子育ては気長にやるんとちゃうんですか?」
私「しかし我々の言葉を理解していない段階から場所を教えるも何もないだろう」
あれから数日、当面生活する事になる艦内を案内しようと誰かが言い出したがこの調子だ。




局員「隊長さんなんか疲れた顔してますね。大丈夫ですか?」
その原因の半分くらいはお前達なんだが……
なのは「疲れた時は甘い物ですよね、食堂に戻って休憩しますか?」
局員「あんまぁーい飴ならいっぱいありますよ、いちご味から幻の珍味ゴーヤ味まで!」
■「……!(クイックイッ」
局員「ん?えぇ!?おおお俺にコミュニケーションを計ろうとしている!?大事件発生!」
■「……、……~♪……!」
局員「えーとこれ、食べる、甘~い♪、それを、こっちへ?」
クロノ「ジェスチャーだけで何故そこまでわかるんだ……」
局員「こっち……隊長さん?」
■「……(コクコク」
局員「なんて健気な!隊長さん、あちらのお客様からです」
……何故わざわざゴーヤ味を渡すんだ。
しかしそんな事を考えている余裕も無いほど私は驚いた。コレが私を気遣った事にではない。
何故なら、今の行動は「甘い」という言葉の意味を理解していることが前提だからだ。




……試してみるか。
私「おい、これは『甘い』か?『小さい』か?」
■「……?……(クイッ」
そう言って両手で差し出した飴の内コレは甘いと言って差し出した方を掴んだ。
間違い無い、「甘い」という言葉の意味する感覚をコレは理解している。
我々の言葉その物を理解したのなら飴は甘くもあり小さくもあるはずだ。
だがコレは「甘い」の方だけを選んだ、つまり「甘い」という言葉だけを理解しているのだ。
何故かと考えて一番最初に思いついたのが使用頻度だ。
先日の一件以来、局員達が飴を与える度に甘い甘いと連呼していた。
そこから飴=甘いという概念を得たのか……恐るべき学習速度だ。
どうやら情報の集積と利用に長けたロストロギアとしての特性は受け継いでいるようだ。
フェイト「すごい……喋れなくても言葉の意味はわかったんだ」
はやて「おー赤ちゃんからちょっとレベルアップやな」
コレの成長を素直に喜ぶ子供達。だが私はこの事実を手放しでは喜べない。
もしもこのまま学習し続けていったら……コレは一体どのような存在になっていくのだろう……



ピッ
エイミィ『皆~ユーノ君が戻ってきたからまた会議室に集まってねー』
……艦内での連絡放送がこれでいいのか。

カシュン
なのは「お帰りユーノ君!」
フェイト「何かわかった?」
ユーノ「隊長さんが言っていた特徴から検索してみたら何件か該当する物があったよ」
はやて「ほんまに?そら凄いなーこの子が何なのかもう答えが出るかもしれんわけや」
私「なら早速検証してみようか」
………………数時間後
諜報活動用、敵対組織殲滅用など様々な該当例があったがいずれも一致しない。
影のような姿といった特徴の物はあるが……認識した者にしか視認できないという物が無い。
だが奴の最大の特徴であるこの要素が無ければ断定する事は出来ない。





ユーノ「すいません、あまりお役に立てなくて……」
私「いや、この短期間でこれだけの情報を手に入れたんだ。これは誇っていい事だと思う」
ユーノ「えっとその……ありがとうございます」
カシュン
クロノ「全員揃っているな、そろそろ補給地点に到着するから一応知らせておこう」
局員「あぁさっき艦内放送がありましたね、今の航路だとどこで補給するんですか?」
クロノ「第七研究所支部だ」
局員「ブッ!」
なのは「だいななけんきゅうじょしぶ?研究所支部ってなんだか変な名前だね」
私「民間出資の研究所が併設されているがそちらの方が規模が大きいのでそう呼ばれている」
クロノ「ついでに言えば管理局内でもあまり評判の良くない施設だ」
フェイト「評判が良くない……って?」
局員「責任者ってのが欲の皮つっぱった嫌なジジイなんですよこれが。あーやだなーあそこ」
責任者か……正確に言えば管理局の人間ではないが多額の出資をしている民間企業の重役だ。
いわゆる出向役員という奴だが半ば管理局の仕事をしているため大きな権限を持っている。




局員「まぁ顔合わせても覆面だしわかんないからいいか……」
クロノ「?、やけにこだわるな。何かあるのか?」
局員「いや俺ら管理局に入って最初に配属されたのあそこなんですよ」
エイミィ「へー初耳だねそれ」
……信じ難いがあの無駄な技術力を見た後では納得してしまうな。
だが責任者の評判が悪いとは言え研究機関としては一流だ。それが何故今アースラに……?
まぁ無駄な詮索はよそう。それよりもコレの食事を作るための資材を申請しなければならない。
エイミィ「あそこって何やってるのかいまいちわかんないんだよねーやっぱ危ない研究とか?」
局員「それ映画の見過ぎです、元が民間企業だから艦のエンジンとかそんな機械いじりですよ」
局員「俺らが辞める頃には本局からロストロギアの解析なんかも請け負ってましたけど」
ロストロギアの解析か……だが流石に施設を利用する事は不可能だろう。
管理局の支部と言っても運営費は民間企業の出資だ、つまり後者の権限が強い。
組織と言う物は一枚岩ではないといういい例だな……




ゴゥン
エイミィ「はい入港完了ーっと。皆は暫く自由時間だよ~」
局員「わーいボク作りかけのジ・O完成させよーっと」
局員「地雷っぽいシャナゲーで自爆しよーっと」
エイミィ「はい君達は搬入のお手伝いねー」
局員「フフ……自由無き囚人か……」
いや十分自由に生きていると思うが。
この支部は珍しく宇宙空間ではなく惑星上に建造されている。
研究所という特性上不測の事態における人員の脱出を容易にするためだ。
危険物を取り扱うセクションは地下深くのシェルター内にあり自然への影響を避けている。
クロノ「先方の希望で是非話を聞かせてもらいたいとの事なんですが……」
久々に外の空気でも吸いに行こうとした矢先だった。
補給の申請も兼ねて挨拶をした所是非話を聞きたいと言ってきたのだそうだ。
確かにこの艦は多くのロストロギア関連の事件に関わっている。
研究者上がりの支部長様にしてみれば実体験を聞ける願ってもいない機会だろう。




クロノ「あと言いにくいんだが……はやて達にも話を聞きたいと」
はやて「わたしらも?」
確かに闇の書事件の当人と接続が切れたとはいえその守護騎士プログラムは魅力的だろう。
ヴィータ「なんかどーぶつえんのパンダみたいで感じ悪いな」
はやて「せやなー私はともかくこの子らを見世物みたいに見られるのはなぁ」
シグナム「確かにあまり気は進みませんが……補給を受ける以上無下にも出来ないでしょう」
局員「留守は我々にお任せを!(ビシッ」
私「ユーノ君、済まないが戻るまでコレの面倒を見てくれるか」
ユーノ「あ、はいわかりました」
局員「お任せを!(ビシッ」
なのは「私達もいるから大丈夫です!」
局員「お任せ!(ビシッ」
エイミィ「はーい君達は資材の積み込みー」
局員「お任せ……ウウウゥッ」



■「……っ!……!」
ユーノ「大丈夫だよ、すぐに皆帰ってくるから」
なのは「少しだけ私達とお留守番しようねー」
………………
私「やれやれ……年寄りの話し相手とは」
リンディ「あら、これも立派なお仕事の内よ?」
ヴィータ「なんでシャマルだけ留守番なんだよずっりーなー」
ザフィーラ「仕方あるまい、優先すべき仕事があるからな」
はやて「お茶ぐらい出るんやろなー」
クロノ「あまり図々しい事言うんじゃないぞ……」
シグナム「しかし随分人が少ないな、規模から見てもっといると思ったが」
リンディ「そうねぇ以前来た時はもっと活気があったと思うけど」
私「この施設は地下深くまであるしたまたま表層エリアに人が少ないだけかもしれないな」
案内一人よこさないというのはいかがな物かと思うが研究機関にお客様対応も無理な話か。
我々は地下施設へと続くエレベーターへの、扉を開いた――――――


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kyokuin.blog57.fc2.com/tb.php/40-dd49b2eb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。