file-3「生活」

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管理局X-FILE seasonⅡ

file-3「生活」




ロストロギアが最期に生み出した子供の姿をした端末。
その保護に猛反対するもリンディ提督に議論で勝てるはずなく必然的に巻き込まれる私。
だが同時に人の姿をした端末は人としても魔力体としても不完全である事を知る。
自分の境遇を知らない無邪気な姿を見て私は多少哀れみを感じるのだった。


管理局X-FILE seasonⅡ file-3「生活」



私「しかしそれでは生きる事などできないだろう」
ユーノ「食事で栄養を取る事は出来ませんが魔力で身体機能を維持しているみたいなんです」
シャマル「この子の体内では口にした物を魔力に分解,吸収する魔法が働いているんです」
私「確かに本体は人間を取り込んで魔力のみを分解吸収していたが……」
しかし人間の身体活動におけるウェイトは魔力よりも体力が上だ。
確かにリンカーコアが著しく消耗すれば身体機能も低下する、だがそれも一時的な物だ。
逆にどんなに魔力が充実していても風邪や疲労状態ではまともに魔力を行使出来ない。
魔力で体力を補うには相当な量が必要だ、だが"アレ"はそもそもリンカーコアが小さいと聞く。
つまり相当なサイクルで魔力をこまめに摂取しなければならず―――

■「……もっきゅもっきゅ」

さっきから大量の菓子を食べ続けているのはそのせいか。





私「事情はわかりました、ですが通常の食料を魔力に分解しても非効率的でしょう」
エイミィ「仰る通りで今やアースラの食糧事情は深刻だったりします」
クロノ「丁度もうすぐ補給だがこのペースで補給を申請したら流石に怪しまれるな……」
局員「ここで残念なお知らせが、今出している分で我々のおやつも全滅しました!」
リンディ「んー当面の問題はこれねぇ」
フェイト「家にある食べ物とかこっそり持って来ようかな……」
アルフ「えぇ!?あたしの肉もかい!?」
なのは「え、えーとフェイトちゃん?拾ってきた犬や猫じゃないんだから……」
局員「それ以前に家族の前で発言してこっそりも何も無いですよ」
私「食物にこだわらなくても魔力摂取ができればいいわけだから……ハッ!?」
リンディ「(微笑ましい物を見る顔)」
いかん何を真剣に考えているんだ私は!こんな紛い物が飢えようと何しようと知る物か!
リンディ「あら?続きは?」
私「あ・く・ま・で一般論ですが食料ではなく魔力を直接供給すべきではないでしょうか」




なのは「魔力を直接?」
フェイト「えと……カートリッジとか?」
クロノ「あれは瞬発力を得る為に高密度の魔力を圧縮してあるから多過ぎるだろう」
局員「それ以前にあんなもんをバリボリ食べる姿なんて見たくありません!この姿を見て!」

■「もぐむぐ……♪」

局員「ほらかわいい!コレが正義ですよ!」
私「だが技術の流用はできるだろう。人から魔力を直接渡すのでは純魔力にならない」
局員「い、いやだー!そんなのかわいくなーい!俺は…俺は認めないいぃ!(ダダダダダカシュン」
ユーノ「(スルー)だけど必要以上に与えるのもまた危険だと思います」
エイミィ「(無視)どんな影響が出るかわからないしねー」
私「それにこの艦の施設だけで特殊な加工が施せるかどうかも問題になるな」
クロノ「だが魔力の直接供給という手段を取らないと食糧が大変な事になるのも事実だ」
流石にこのペースで食べ続けられたら台所事情は壊滅だろう。ある意味では侵略行為だな……




シャマル「それにこの子の生活も問題が山積みです」
私「生活?」
ユーノ「どうも喋れないんじゃなくて発声の方法がわからないみたいなんです」
私「見た目は子供でも中身は赤ん坊と同じというわけか」
ユーノ「当然世間一般の常識も無いしちょっと目を離すとなんでも食べようとしちゃうし……」
リンディ「こればっかりは一から教えてあげないとだめね」
局員「こうなったら俺達の手で育成しましょう!」
局員「育成って言い方が限り無くゲーム脳だよな、だがそれがいい!」
局員「そんで将来おじ様とか呼ばれるの!名付けてプロジェクト/ラ・カン!」
局員「テーマ曲はあれだ、ランスタッグの特典に入ってたED曲ミィ様オンリー仕様のやつな!」
クロノ「安心しろ、少なくともお前達だけにはそれはさせない」
局員「企画開始五秒でお蔵入り!?儚い夢だった……」
リンディ「こういう事はやっぱり子育て経験のある人、特に一番お子さんが幼い人が適任よね」
私「それが賢明ですね…………………………え?」
ちょっと待てそれは誰の事だ?




私「ちょっと待ってください!」
シグナム「ちょっと待ってください!」
私「え?」
シグナム「子育てならば私にも経験が!是非!」
はやて「シグナムー妄想と現実をごっちゃにしたらあかんよー」
聞こえない聞こえない何も聞こえない。
私「ゴホン…それは私の事ですか!?冗談じゃない!他にも誰かいるでしょう!?」
リンディ「でもウチの子はもうこんなに大きいしあなたの方が経験は近いでしょ?」
私「だからって……!」
リンディ「それの他の子は皆未婚だし後は……」
局員「ビシッ!(自信満々にサムズアップ)」
私「わ、わかり……ました……」
例え人でない物だとしてもあの連中に育てさせるのは人として許せない……




その後私は出向扱いにされ暫くアースラに滞在する羽目になった。
私の階級で出向となると相当な理由が必要なはずなんだが……一体どう処理したんだろうか。
リンディ「ごめんなさいね、娘さんは?こんな時お友達にお世話になってるのよねたしか」
私「お利口に待ってるねって……寂しそうに笑いながら健気に……ウゥッ……」
■「……?」
私「キッ!」
■「(ビクッ)……!(ササッ)」
ユーノ「だ、ダメですよ睨んだりしちゃ!ほら怖がってるじゃないですか」
私「命懸けで戦った相手が残した物を娘を置き去りにして世話する身になってみろ!」
なのは「でもこの子は悪くありません!」
フェイト「なのはの言う通り生まれてきたこの子に罪は無いと思います」
私か!私が悪いのか!?間違っているのは私か!?
はやて「まずはこの子に言葉教えたらんとあかんなぁ」
ワイワイ
揃いも揃って逞しいと言うかお人好しと言うか……艦長に似た人間が集まるのだろうか。




はやて「んーとな、これが「あ」や。わかるかー?あ、あー」
■「…………♪(キャッキャッ)」
はやて「あかん教えられとる自覚すら無しやorz」
私「……言葉を発する事もわからない内から文字は無理だろう、気長にやらなければだめだ」
エイミィ「さっすが経験者さんは言う事が違いますねー」
はやて「なんや師匠と呼びたなってきたわー」
私「生活に必要な事を教えるのはいいですがこのまま子育てという問題でもないでしょう」
保護するにしろコレがどういう存在か詳細を知らなければ何が起きるかわからない。
リンディ「そうね、でもそこは大丈夫。ウチには優秀なスタッフがいますから♪」
なのは「専門家もいるしね!ユーノ君!」
ユーノ「そんな専門家なんて偉そうな物じゃないけど……」
そう言われて照れる少年。彼がなんだと言うんだ……?
リンディ「皆の事をちゃんと紹介していなかったわね、彼はユーノ・スクライア君です」
スクライア……?あぁそうか。
以前パーソナルデータを見た時に何か引っ掛かったがあれは彼の苗字にだったのか。



ファミリーネームがスクライア……つまりスクライア一族の者か。
遺跡の発掘調査を生業とする彼らは決まった居を構えず移動生活をするのが常だ。
だがロストロギアを発掘する事もあるため仕事上私も何度か関わった事がある。
そのため文明社会に依存しない生活体系でありながら我々の社会とも繋がりがあるのだ。
秘匿主義、という訳ではないが中立的立場にある彼らは通常特定の組織に属さない。
年若いとはいえそのスクライア一族の人間が全面的に協力しているとは……
リンディ提督の器はつくづく底が知れない。
なのは「それに無限書庫の司書さんなんですよー」
本局の無限書庫、あの書庫とは名ばかりの長年放置されていた倉庫か。
最近整理が始まったと聞いたがそうか彼が……
いけない、前に実用度皆無のロストロギアを数点押し込んだ事があったな。機を見て移さねば。
私「そこを利用すれば多少なりとも情報が手に入る……か」
ユーノ「今日もこれから行くんで余り時間は取れませんができるだけやってみます」
確実ではないがコレだけではなく本体が何のための存在か知る糸口になるかもしれない。
思わぬ収穫に私は多少なりとも高揚感を覚えた。





リンディ「さ……て、ユーノ君も書庫に向かったし戻ってくるまでは通常待機にします」
エイミィ「了解です艦長」
なのは「私達はどうしようか?」
フェイト「私……この子のお勉強に付き合いたいな」
はやて「ええなー他にやる事も無いし。隊長さんどーですか?」
私「私は構わない、好きにするといいだろう」
ヴィータ「よーっし!あたしが口のきき方を教えてやるぜ!」
シグナム「お前はそもそも言葉遣いがなっていないだろう、それに今も間違えている」
シャマル「私は引き続き身体データの解析を続けますね~」
はやて「お願なーシャマル」
■「…………♪(グイグイ」
ザフィーラ「やめろ……私の尻尾は玩具では……!」
アルフ「守護獣のポリシーだかなんだか知らないけど意地張って犬のまんまでいるからだよ」
ザザー
局員『あーあー会議室の諸君、至急食堂まで来られたし。さもなくばこの艦は(ブツッ』




私「なんだ今のは……」
クロノ「どうしようもない事でしょうけど放っておくのも危険ですから行きましょう」
………………
カシュン
我々が食堂へ向かうとそこには先ほど飛び出していった局員が何故か倒れ伏していた。
局員「ウ、ウウウ……」
局員「なんだかわからんがとりあえず、どうした!何があったんだ!」
局員「ウウウウウ、ウフフフフフフハハハハハハ!」
クロノ「……はぁついに」
局員「失礼な想像はやめていただきたい!私はついに偉業を成し遂げブハァッ!」
エイミィ「どうでもいいけどなんでそんなにボロボロなの?」
局員「これを見んしゃい!」
フェイト「えーと飴……ですか?」
■「…………!(ピョンピョン」
コレは喜んでいるがそれがいったいどうしたと言うんだろうか。




局員「イェスキャンディー!しかしこれは特別なキャンディー!それを特別な君に!」
■「……~♪(ペロペロ」
局員「ジャスティス!」
クロノ「一人で騒ぐな!だから何なんだ!」
局員「まぁ見てください」
■「ぺろぺろ……もぐ……けぷっ」
なのは「あれ?もうお腹一杯?」
局員「これこそ我が社の新製品!平行世界にヒントを得た魔力混入食品デスッ!」
私「どう言う事だ?」
局員「カートリッジ用に精製された純魔力を食料品に詰めてみたわけです」
私「そんな事できるわけないだろう!だからこそカートリッジに詰めているんじゃないか!」
局員「しかし現にできたわけです」
……今度は頭が痛くなってきた……




クロノ「……仮にお前の言う事が本当だとして実際にどうやったんだ?」
局員「精製した魔力をカートリッジに詰めるじゃないですか。あの機械をちょっといじって」
私「いじるって……何をどうすればこんな」
局員「えーとですね、それをあの製粉機に無理やり繋げて更に粉状に加工したわけです」
そう言う局員の手には調味料を入れる容器に白い粉が入っている。
エイミィ「ってちょっと!勝手に何してるの!パンが作れなくなっちゃうじゃないのもー」
私「パンって……何?作ってるのか?」
エイミィ「艦長の拘りで『やっぱり出来立てがいいわよねー』って小麦を挽くところから……」
職権乱用なんじゃないだろうかそれは……
局員「感動した!常にかわいい姿を見ていたい……お前の正義確かに受け取ったぜ!」
局員「いいんだ……ただ……かわいいままでいてくれれば(ガクリ」
局員「老衰です」
局員「ウゥ……俺達は馬鹿だ!」
食料問題はなんとかなるか……しかし考えられん技術力だな。
惜しむらくはそれが需要の全く無い方向に活かされていると言う事か。

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