file-2「残溜」
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管理局X-FILE seasonⅡ

file-2「残溜」





あの事件以来久々にアースラに訪れた"私"
旧知のリンディ提督に相談があると言われたが―――
集められた面々を前に紹介される何故か見覚えがあると思った初対面の子供、

リンディ「この子ね、あのロストロギアの一部みたいなの」
………………は?
リンディ提督―――先輩は………………何を、言っているんだ……?

彼女の発言に私の思考は一瞬止まらざるをえなかった。


管理局X-FILE seasonⅡ file-2「残溜」






私「どういう……事ですか?」
リンディ「あなたがアレを倒した時かそれ以前に作られた子だと思うんだけどまだ詳しくは…」
私「そう言う事を聞いているんじゃありません!何故!そんな物が!ここに!あるんですか!」
リンディ「そこは彼らから詳しく話してもらいます、よろしくね?」
局員「ハッ!不肖我々がご説明させていただきます!」

いや何故そこで彼らが出てくるんだ。

局員「えーそれではまずこの大長編局員'sレポートムービーディレクターズカット版をですね」
エイミィ「そこから無駄な部分を省いてまとめた物がこれです」
局員「バんなそカな!?いつの間にそんな物を!?3日も徹夜して作ったのに!」
局員「関係無い映画の予告編とか入れてみたりしたのに!携帯電話をお切りくださいのCMも!」
局員「わざとレトロな感じに3,2,1って入れたのに!東映っぽくザッパーンてロケまでし」
エイミィ「はい再生しまーす」






局員《我々はー伝説のツンデレを追ってー秘境の奥に》
局員《バカお前台本違う!それはもう終わっただろ!》
局員《これだこれだ……えーと我々はーアースラの復旧作業と平行してー艦内の備品を(ブツッ》

局員「切られてるー!?この後最後まで3時間もナレーション入れたのに!」
クロノ「もういいから黙ってくれ」

局員『しっかし退院早々に備品をチェックしてね?とか鬼ですかとウチの艦長は』
局員『まぁ最近乗員の平均年齢一気に下がったしなぁ、色々と思う所もあるんじゃなかろーか』

局員「そしてカットしたはずの音声が再生されてる!エイミィさんアナタ鬼デスカ!?」
リンディ「………………」
…………あれはとてつもなく怒っているな。
と言うよりそもそも無駄を省いて編集してもコレなのか。





ユーノ『備品って言うのは名目で提督はアレに関する遺留品が無いか調べたいんですよ』
局員『それこそ大雑把にしか魔力を探れない我々にやらせるのは無謀以外の何物でもないデス』
ユーノ『それを言われると……』
局員『なぁなぁー倉庫の隅にあるコレを見てくれ、こいつをどう思う?』
ブヨンブヨン
局員『すごく……丸いですってなんだこりゃ。運動会で使う大玉?』
局員『熊に出来るなら俺にだって!って玉乗りして落ちて骨折した事あるんだ俺……』
ユーノ『いえ……微力だけど魔力反応があります。それもあのロストロギアと似通った波長の』
局員『じゃあこれアレの卵!?ハザードレベル100じゃん!』
局員『孵化して襲ってきて俺達ノンフィクションでエイリアン5製作決定!?』
ユーノ『お、落ち着いて!魔力は微弱だし仮にアレの一部だったとしてももうそんな余力は』

ピシッ

局員『『『あ』』』





ドバシャア
局員『イヤー!これ最初の被害者シチュエーション!俺達世にも奇妙な15周年の生贄!?』
局員『俺最近血糖値上がり気味なんで食べると糖尿病になるって!止めた方がいいって!』
局員『そう!我々はあくまで君の体を心配しているのであって……って?』
ユーノ『子供……?』
■『…………?』
局員『球体の中から布1枚を纏ったずぶ濡れの幼女が!これとても犯罪っぽい!』
局員『見損なったぞテメェ!美少女美幼女これ見守るべしという不文律を忘れたのか!』
局員『ちょ、第一発見者からいきなり容疑者へ!?金田一コナンもビックリの超推理!』

ユーノ『(無視)えーと、初めまして。僕はユーノ、君の名前は?』
■『……?……、……?』

局員『フフフフユーノ君も大分我々の扱いがわかってきたようじゃまいか』
局員『成長を喜ぶと同時に涙が出てくる俺であった……ウゥッ』





■『……、……?』
ユーノ『この子……喋れない……?』
局員『(ヒソヒソ)美少年と美幼女の第1種接近遭遇!なんかこう訳も無くドキドキするな!』
局員『(ヒソヒソ)でもさ、あの子見ようによっては男の子に見えないか?』
局員『(ヒソヒソ)あー確かに。判別しがたいユーノ君みたいな存在がこの世にまだいたとは…』
ユーノ『とりあえずリンディ提督の所に連れていって判断を仰いだ方がいいですね』
局員『そですね、外装修理がもうすぐ終わるんで艦内に作業員が来ちゃいますし』
局員『よろしくお嬢ちゃん!もしくはボク!』
■『……?……ガブッ』
局員『ギャーKAJIRARETA!?カニバリズムダメ絶対!かじられ……かじら……ら……』
局員『ああぁダメだよそんな薄汚い物食べちゃ!ほら飴あげるからこっち食べようねー』
局員『そのバカが新しい世界の扉を開ききる前に引き離すんだ!』
ユーノ『静かにして下さいって!不審に思われちゃいますよ!』
ギャーギャードタンバタンガタタガタンドガグシャア
プツン





局員「ウゥッスタッフロールまで削られて……あ、以上です。こんな感じでした」
……今の映像から何を読み取れと言うんだ。
だが間違い無い。映像にあったあの球体―――あれは奴本体に実っていた物だ。
つまり目の前にいるこの"子供の形をした物"は奴の忘れ形見と言うわけか……
私「それで、"ソレ"をどうするおつもりなんですか」
リンディ「ウチで保護しようと思います」
私「な゛っ―――!」
リンディ「本局ほどの設備は無いけれど……可能な限りこの"子"が何者であるか調べます」
私「馬鹿な!何を言っているかわかっているんですか!?コレはあのロストロギアですよ!?」
リンディ「えぇ、わかっています。でもこの子は……ユーノ君?」
ユーノ「初見の判断でしかないんですが……この子には魔力がほとんどありません」
私「魔力を持って……いない?」
ユーノ「はい、リンカーコア自体も非常に小さいし魔力的な現象は一切起こせないはずです」
どういう事だ……コレが奴の最後の端末であるなら相当な魔力を蓄積しているはず。
今わの際に残した物が魔力ゼロではあまりにもお粗末過ぎる。何か、何かがあるはず……





リンディ「あなたにも知恵を貸して欲しいのよ。こういう調査とか昔から得意だったでしょ?」
私「承服しかねます。遺留品を発見したなら速やかに本局へ引き渡すか―――処分すべきです」

フェイト「そんな!処分だなんて……!」
なのは「ひど過ぎます!そんなの……この子がかわいそうです!」
私「え、だからソレは君達を襲ったロストロギアで……」

はやて「まだ危険と決まったわけやないのにそないに決め付けるんは間違ってます!」
ヴィータ「そーだ!はやてにさんせー!」
私「いやその、別に決め付けてるとかそういう話ではなくてソレは明らかに……」

局員「幼児に手を上げるだなんて!鬼!アナタからは血の匂いがするわ!」
局員「美少女美少年幼児は無条件保護対象なんです!」
私「黙れ」





リンディ「暫定的だけれど当面の危険性は無いものと判断してこの子の保護、調査を行います」
私「待ってください!万が一これもプラグラムによる行動の一貫だとしたらどうするんです!」
リンディ「その時は―――私が直接手を下します」
私「――っ!」
笑みの消えた真剣な表情、そこからは時空管理局の提督たる責任と義務を全うする覚悟が伺えた。
私「……本局に知れたらタダでは済みませんよ」
リンディ「あら、ここにいる人しか知らない事よ?本局に伝わる理由が見当たらないんだけど?」
その言葉は同時に私が告げ口をするはずが無いという確信でもある。
まいった……自分のやる事に自信を持てるこの人と、信頼された事が素直に嬉しい自分に。
私「ですが私はソレを信用しません。アレから生み出された物が人畜無害であるはずがない…!」
リンディ「じゃあ近くで監視しなくちゃいけないわよね?」
私「~~~~~~~~っ!」
敗北の瞬間だった。





はやて「んでもアースラの修理中に見っけたならもう随分ここにおるっちゅうことやろ?」
ヴィータ「あたしら一度もその子見た事ねーぞ?」
シグナム「我々も常にここにいたわけではありませんが見かけた覚えはありませんね……」
クロノ「すまない、混乱を避けるためにアースラでも一部の者にしか知らせていなかった」
なのは「そんな~みずくさいよクロノ君」
フェイト「そうだよ、私達なら協力したのに……」
エイミィ「ゴメンね~いや大変だったんだよ人目を避けてユーノ君に預かってもらってたし」
はやて「(キラーン)」
フェイト「ユーノの……部屋に……」
なのは「ほほぅ……それは面白そうな話なの」
局員「ご、語尾が!?退避!総員退避ー!この艦はもう沈(ドグシャ」
局員「ひでぇ……悪魔に憑かれたみたいに痙攣してる……」
ユーノ「え、いや別にやましい事なんてないよ!何で皆そんな目で見るのさ!?」

……どうやらここの人間関係は思ったより複雑らしい。





リンディ「さて、協力者も得られた事ですし今後の方針を決めましょうか」
私「コレを解析するといってもこの艦の設備でどこまでできるかは……」
????「大丈夫、既に基本的な身体検査と解析は済ませてあります♪」
シグナム「何奴!」
シャマル「何奴って何よ!さっきからいたじゃない!あとなに????って!?」
初めて見る……か?女性がなにやら息巻いている。
シャマル「医療班のおねーさんこと私シャマルがバッチリ調べました!えぇ隅々まで!」
ザフィーラ「シャマル……お前まさか」
ユーノ「あ、あの大丈夫です!僕も一緒に立ち会いましたから」
局員「はいはーい!シャマル先生に質問!その子は結局女の子ですか男の子ですかー」
シャマル「どちらでもありませーん」

………………

今日二度目になるが彼女は一体何を言っているんだ?




局員「どちらでも……?ハッ!まさか、ふ、ふたな(バキッ」
局員「ヴァカ野郎!実例の前でそれは失礼な表現だ!両性具有……そう、エンジェルと呼べ!」
私「どう言う……事だ?」
もうわけがわからない。
ユーノ「えと……つまり……無いんです」
無い?それなら女性と判断するのが普通じゃないのか?
シャマル「真面目に話すとこの子には通常の消化、排泄器官が無いんです」
私「消化器官が……無い?」
シャマル「はい、この子の身体構成は生体的要素と魔力体要素が半々になっているんです」
……そうか、恐らくあの本体が作り出そうとしたのは完全な擬態端末、
それが私との戦いで不完全な形で生み出す事を余儀なくされた、ということか?
■「……♪」
我々の話を理解している様子も無く壊れた端末を楽しそうにいじっている"アレ"
だがその内面はひどく不完全で曖昧なままこの世に産み落とされた存在……か。
本当に少しだけだが、私はその存在に哀れみを感じた……


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