接近
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管理局X-FILE No00256389「アースラ乗員消失事件」

第6話「接近」

管理局X-FILE No00256389「アースラ乗員消失事件」⑥


前回まで
ブリッジが襲撃され航行機能が麻痺したアースラ。
だがブリッジが襲撃されたのは私が最初の被害と認識していた時間よりも過去だった。
ならば今まで生存者と通信機や念話で会話していたリンディ提督は誰、いや何だったんだ?




まったく嫌になる、相手にやっと現実感を持てたと思ったらすぐこれだ。
部下「敵は擬態能力を持っている可能性がある……ということでしょうか」
私「そうだな、各員には一人にならないよう厳命してあるが念のためもう一度通達しておけ」
手持ちの端末から部下の存在を示す識別コードは一つも消えていない。まだ大丈夫なはずだ。

私「彼らのその後の動向はどうなっている」
部下「格納庫へ向かったようです」

格納庫……我々が到着し小型艇を待機させている場所でもある。
なるほどあの広い空間なら大掛かりな戦闘も行えるだろう。






通路を急ぐ彼らの姿が見える
クロノ『こうなった以上あそこで迎え撃つしかない!』
なのは『うん、さっき決めた格納庫だね!』
フェイト『格納庫……なにか作戦があるの?』
ユーノ『僕ら以外の人達で結界の準備をしてもらっているんだ、拘束用の強力なやつをね』
アルフ『誘き出してチョロチョロ逃げまわれないように閉じ込めるってわけかい!』
局員『あ、そーいう作戦だったんだ』
局員『念話で話し合うもんだから俺ら全然わかってなかったッスよ』

拘束結界、進入した対象を問答無用で縛り付ける強力な魔法だ。
大掛かりな準備が必要だが対象を絞ればそれ以外には影響がないといった高度な設定も出来る。
なるほど成功すれば勝機に繋がる一手だ、だが彼らの進む先、格納庫内を映した映像には、

誰の姿も映っていなかった。





ユーノ『ここも……!』
クロノ『武装局員も含めて30名はいたはずなのに……それを!?』
RH<caution>
なのは『え!?上!?』
常套手段なのか、ソレは今までと同じように上から落ちるように襲いかかってきた。

散開した彼らは即座に臨戦体制に移る。
なのは『アクセルシューター!』
フェイト『ハーケンセイバー!』
クロノ『スティンガースナイプ!』

三者三様の攻撃魔法が敵を殲滅せんと襲いかかる。
ドドドドドォォォン!

避ける間もなく全弾を受けたソレは先ほどと同じく苦しむような動きを見せた。





なのは『効いてる!』
フェイト『勝てない相手じゃない……!』
クロノ『このまま押すぞ!』
だが彼らが追撃を行うより速くソレは全身から針のような突起を伸ばした。
ユーノ『いけない!』
ドガガガガガガガガガガガガッ
即座に全員を守る結界が形成される。
が、驚くべきは少年の手腕で離れた位置にいるのに各個に結界が施されている。
しかもアルフと呼ばれる使い魔がそれを補佐する形で二重の結界、見事なチームワークだ。

ユーノ『っ!結界を抜けて!?皆逃げて!』
触手状に変化した突起が結界をすり抜けるのをいち早く感知した少年が全員に呼びかける。
しかし少しでも時間を稼ごうとしたのか、結界を発動させる構えを解かずに踏みとどまった彼は――
なのは『ユーノ君!』
黒い波の中に消えていった。






なのは『ユーノ君!ユーノ君!』
クロノ『なのは!落ち着くんだ!距離を取れ!』
なのは『よくもっ!ディバイン……!』
フェイト『ダメ!なのは避けて!』
なのは『……え?』

少年を飲み込んだ黒いうねりに照準を合わせる少女だが、既にアレの本体は彼女の後ろにいた。
なのは『あ……』
何を言おうとしたのか、彼女は動くことも出来ずただ口を開くのが精一杯だった。

バクンッ






フェイト『なのはーーーーーーーーーーーー!』
アルフ『フェイト!危ない!』
アレから伸びてきた攻撃を使い魔が少女を抱きかかえるようにして回避する。

クロノ『スティンガーブレイド!』
数本の魔力の刃がアレに直撃すると爆散し、霧散した魔力が霧の様に広がる。
攻撃と言うよりも相手の視界を奪うことを目的としたようだ。
クロノ『今なら魔力残滓が邪魔してこちらを捕捉できない!一旦引くぞ!』
局員『俺がこの扉を押さえている内に以下略!』
いつの間にか退路を確保していた局員達の誘導で格納庫から脱出する生存者達。
局員『隔壁閉めます!』
ゴゴンッ

魔力残滓による霧が晴れた格納庫内、そこにはもうなにもいなかった。





フェイト『なのは……ユーノ……!』
アルフ『フェイト……』
クロノ『フェイト!しっかりするんだ!奴を倒せばまだ助けられるかもしれない!』
フェイト『クロノ……うんっ!』
クロノ『あいつは結界を抜けてきた!ブリッジがたやすく襲われたのはこういうわけだったのか……』
局員『どどどどどどうするんですかこれから!?』
局員『元々洒落になってないけど俺らがいるのにこんなシリアスな展開なんて!?』
クロノ『もう僕達だけで対処できる状態じゃない、本局に救援要請を送ろう』
局員『ってことはブリッジに?』
クロノ『いや、通信室から直接エマージェンシーコールを出す』




……!彼らは本局に救援を要請すると言った。
だがもちろんそんな連絡は来ていない。いないからこそ我々が派遣されたのだ。
つまり彼らはこの後……
その時私は数多くあるモニターの一つにアレの姿が映っているのを目にした。
ズルズルッ……

相変わらず戦闘時が嘘のような緩慢な動きで通路を引きずるように移動している。
だがそのモニターが何を映しているのかを理解した私は戦慄した。
私「総員撤退!急げ!」
部下「ハッ!しかし隊長何故……?」
私「あのモニターが何かわからんのか!」
そう、あのモニターは録画映像ではなく今現在の監視カメラをライブ中継しているモニターだ。
そしてその監視カメラの位置は、

こ の 部 屋 に 向 か う 通 路 だ

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