脅威
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管理局X-FILE No00256389「アースラ乗員消失事件」

第4話「脅威」


管理局X-FILE No00256389「アースラ乗員消失事件」④

前回まで
アースラを襲ったロストロギアと思しき謎の影。
ソレはその存在を認識した者にしか見ることの出来ない物だった。
記録映像に映っいるのはソレに立ち向かおうとする若き乗員達、
「私」は彼らの残酷な運命を知りつつも目を離すことは出来なかった――――




奴は獲物が一人になるのを待っていたのか、それとも偶然クロノ執務官達が去った直後に来たのか。
アレが去って行った方向は彼らの足取りとは逆方向で私にはその答えをどちらとも出せなかった。

私「奴の足取りを追え!この後どこへ向かった!?」
部下「駄目です、カメラの設置エリア外に出た模様です」

そう、アースラはあくまで一艦船だ。セキュリティの為に監視カメラはついているが機密施設ほどではない。
主要な部屋、通路にカメラが設けられているだけで小さな通路やトイレ、倉庫には流石に設置されていない。
去った方向から予想される場所のチェック行ったが奴の姿は確認できなかった……
駄目か……ならばクロノ執務官達、彼らの行動を追うべきだろう。



クロノ執務官達が向かったのはオペレーションルーム。
彼らが到着すると既にそこには数人が待機していた。

???『クロノ、緊急事態だなんてどうしたのさ?』
???『あれ?なのはちゃんも一緒だったん?』

ブロンドヘアーの少女と独特のイントネーションで喋る少女がほぼ同時に声を発する。

なのは『ユーノ君!はやてちゃん!それが……』
クロノ『僕から説明しよう』

君……?ボーイッシュな服装だと思ったらどうやら前者の方は少年だったらしい。
初見で性別を間違えるなど捜査官どころか人生初めてだったのでいささか驚いた。



ユーノ『じゃあ……ロストロギアが既にアースラの中に?』
はやて『そんなごっついんがいたら危ないなぁ、皆にも知らせなあかんのとちゃうん?』
クロノ『既に司令室から各員に厳戒体制の通達が出ているはずだ』
シグナム『?、そのような連絡は受けていないが?』
クロノ『僕が直接伝える手はずになっている君達には来ていないだろう』
ヴィータ『あんでそんなまどろっこしいことすんだよ?』
クロノ『考えてもみろ、あからさまな警報なんて出したら同時に敵も警戒するだろう』
シャマル『なるほど、個人単位で通達するから余計な手間は省くに越したことはないって事ですね』

咄嗟の対応にしては実に見事だった。
だが凛とした女性となのは嬢達よりさらに幼い少女、それに何故だか印象の薄い女性の特異な服装が気になる。
それにあの青い大型犬の使い魔……そうか、彼らが件の闇の書の元眷属達か。




あの場にいる人物を手元のリストと照会してみると驚くべきことに気がついた。
全員Aランク以上の魔導師、しかもAAAやSクラスまでいるのだ。
特化型に補助系にオールラウンド型……比喩ではなく一個師団を相手に出来そうな面子である。
クロノ『作戦はこうだ、奴をある程度の空間が取れる場所に誘き寄せる』
ユーノ『奴が魔力ある物を狙っているなら餌を撒けばいいって事だね』
はやて『シンプルやけどまぁ確実性のある作戦やね』
はのは『うん!わかりやすいのが一番だよ!』
クロノ『とにかく相手の正体が不明だ、だが悠長に調べている猶予も無い』
シグナム『初見の直接対決で封印、もしくは破壊か』
局員『アースラの中で戦う事になるとは……あっ!しまった!』
局員『フフフ読めた!今お前は「やっべーPS2つけっぱだ!熱持たないかなー」と思った!』
局員『お前!?やめろよ!俺の思考を読むな!違うんだソレは俺の趣味じゃないんだーーー!』

魔導師に年齢が関係無いのは認めているが、
こいつらと私の部下が同じBクラスであるという事だけは納得いかなかった。




クロノ『よし、すぐに行動するぞ。僕となのはとユーノは上層部を、はやて達は下層部を調べてくれ』
はやて『見つけたら不用意に戦わず指定したポイントへ誘導、了解や!』
なのは『はやてちゃん、皆、また後で!』
局員『頭数に入ってなくてもついて行く俺達!』
局員『あぁなんて健気なんだろうな!』

私は画面を分割し2チームの行動を同時に追った。
クロノ執務官達は司令室を始め艦の運航に重要な施設のある上層部を、
はやて嬢達は格納庫や乗員の部屋がある下層部を調べる手はずのようだ。

確かにあれだけの面子が一緒に行動していれば魔力反応は艦内で最も大きくなるだろう。
危険だが自分達の実力を理解した上での賢明な判断だ。




はやて『シャマルどうや?何か引っ掛からへん?』
シャマル『うーんクラールヴィントは何も感じていませんねぇ……』
ザフィーラ『だが……なにか禍禍しい気配を感じるのは事実だ』
シグナム『あぁ、形に出せる証拠は無いが武人としての私の感覚がそう言っている』
ヴィータ『まーたわけわかんねぇこと言いやがって、そんなのどっちとも取れるじゃねーか』
はやて『ヴィータ、そう無下にしたらあかんよ?経験から来る直感ってのは案外馬鹿にできんもんや』
ヴィータ『むぅーはやてがそう言うんならそうかもしんないけど……』
シグナム『フッ、お前はまだまだ経験が足りないと言う事だな』
ヴィータ『あんだと!?経験ってあたしもお前も一緒じゃねーかよこのおっぱい大魔人!』
シグナム『なっ!だから胸の事は関係無いだろう!それに前よりも誇張するな!』
シャマル『ま、まーまー二人とも』
はやて『ケンカはあかんよー』

まるで家族のような絆を感じる見ていて微笑ましい光景だったが、
次の瞬間その空気が凍りついた。




ザフィーラ『!、主!お下がりください!』

ソレは突然現れたのか、それとも最初からそこにいたのか。
彼らの10メートル先には我々が、そして彼らが敵とみなしたソレが鎮座していた。

私「?、待った、今の所をもう一度見せてくれ」
私はアレの出現に違和感を感じて再び同じシーンを再生させた。

ザフィーラ『!、主!お下がりください!』

……おかしい、先程は突然のことだからそう見えたと思ったがスロー再生にしても同じだった。
じっくり見てもソレが「突然現れた」のか「そこにいた」のかが判断できない。
確かに最初アレの姿は無い、だが1フレーム後には既にそこにいるのだ。
空間移動や姿消失の類ならばその反応が見えるはずだがそれもない、
確かにいなかったのに1秒以下の時間差で完全にそこに存在していたのだ。




シグナム『っ!馬鹿な!接近しても全く気付かなかっただと!?』
シャマル『そんな……!クラールヴィントは今も反応していないのに!』
はやて『どーやらやっこさんはかくれんぼが得意みたいやな……』
ヴィータ『はやてはあたし達の後ろに!』
はやて『ヴィータ!戦ったらあかん!作戦忘れたんか!』
シャマル『そうね、ここは引いて作戦ポイントまで誘導しましょう!』
シグナム『不本意ではあるがここは引いて―――――』 

ドンッ!

彼女が言い終わる前にソレは収縮したかと思うと全身から突起物を伸ばして襲いかかった。
ザフィーラ『主っ!』

ガガガガガガガキン!
ソレから伸びた針は人間体になった青い使い魔の作り出した結界に阻まれた。




はやて『ザフィーラ!』
ザフィーラ『大事ありません、それよりもこの場は撤退を――っ!』

私は自分の目を疑った。結界に阻まれた突起はぐにゃりと歪むと触手のようにうねり、
あろうことか結界を突き抜けたのだ。

ザフィーラ『ぬっ!ぐううう……!』
シグナム『レヴァンティン!叩き斬れ!』
レヴァ<Jawohl!>

ベルカ式のアームドデバイスと思しき刀剣が触手を切り裂き青い使い魔を開放する。だが―――

ドドドドドドドドドドドドドド

アレが全身から放出した先程の倍はあろうかという量の触手に使い魔と女性は飲み込まれたのだった。




はやて『あかん!ザフィーラ!シグナム!』
ヴィータ『こんのやろー!グラーフアイゼン!カートリッジロード!』
アイゼン<Raketenform>

ギュゴオオオオオオオオオオオオオオ
ハンマーのようなデバイスを構えた少女がコマのように回転しながらアレに打撃を与える。
ドフッ
ヴィータ『アイゼン!?』
だがまるで手応えが無くデバイスはソレに埋まったまま動かない。そして、
はやて『ヴィータ!待っとき、今―――』

だがその瞬間、アレからさらに無数の突起が伸び、それはカメラにも向かって来て、
ガシャン!

プツンッ


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